海外での一度は訪れてみたくなる情報や旬の話題をご紹介します。観光名所を巡るだけの旅行ではなく、特別なお祭りやコンサートの鑑賞、自ら参加して体験することをあなたの旅に加えてみてはいかかでしょうか。そんな思い出に残る旅にするための情報が見つかるかもしれません。
5年に一度のキリストの受難劇「パッシオーネ・ディ・クリスト」が、2021年6月12日から9月26日に延期して開催されることが決まりました。 400年以上の歴史を持つこの野外劇には、アルプスの麓にあるイタリアの小さな美しい村ソルデヴォロで開催されます。村の人口1300人のなか約400人が参加し、イタリアでも最大級の民間演劇なっており「ソルデヴォロのパッシオーネ」と愛着を持って呼ばれています。
受難劇はキリストがエルサレムに入場してから十字架に架けられた後、復活を遂げるまでの苦難を描いた演劇です。約3000人が収容できる「パッシオーネ」のための野外劇場が、この時期ヘロデ王の王宮、ピラトの官邸、オリーブ畑や最後の晩餐のテーブル、キリストが十字架に架けられるカルバリオの丘など小さなエルサレムに姿を変へます。
本物の馬で駆け込む騎馬隊、キリストに罵声を浴びせる民衆、カルバリオの丘の十字架などキリスト教信仰者でない人にでもよく知られたシーンばかりです。全てに細かなリアリティーが追及され、迫力と大きな感動、ソルデヴォロの村人たちのシンプルな温かさを感じることが出来るでしょう。
2015年度も弊社から多数の方にご鑑賞いただきました。
今年100周年を迎えるザルツブルグ音楽祭は、マスク着用、ソーシャルディスタンスを取る等の措置を講じ、8月1日から30日間に短縮、16会場から祝祭大劇場ほかの8会場に縮小して開催することが決まりました。オペラ公演はエレクトラ、コシファントゥッテなど14公演、ドラマ公演はイェーダーマンなど29公演、コンサートはウィーンフィルハーモニー管弦楽団など53公演が予定されています
プログラム詳細 https://www.salzburgerfestspiele.at/en/tickets/calendar
ザルツブルク音楽祭は、第1次大戦末期に演出家マックス・ラインハルト、作曲家リヒャルト・シュトラウスらにより、ヨーロッパの人々を和解させる平和プロジェクトのアイデアとして始まり、1920年8月22日にイェーダーマンの上演がザルツブルグのドーム広場で行われ誕生しました。
モーツアルトの生まれたこの美しいユネスコ世界遺産の街で開催される音楽祭は、世界で最も注目される最大規模の音楽祭の一つとなっています。2020年に残念ながら実現不可能な100周年記念プログラムの制作は、2021年の夏に延期される予定で、プログラムは10月頃に発表が予定されています。来年の鑑賞旅行の計画を考えてみませんか?